Crashes The Romantics Close Personal Friend No More Running George Harrison
レコーズ2nd(1980年)。1stよりもポップ度アップ。#1「Hearts In Her Eyes」はサーチャーズがカヴァーした(むしろ先?)ことで有名な名曲。ビートルズも真っ青なエヴァーグリーンなメロディにイチコロだ!#2「Girl In Golden Disc」はUSのボストンのような展開もあり産業ロックぽさも併せ持つレコーズらしい曲。個人的には問題なく◎です。#3「Rumour Sets The Woods Alight」ももっと音をゴージャスにしたらニュー・イングランドやボストンみたくなるんじゃないかと思うメロディ。この曲は聴くほどにさらに耳に馴染む。#4「I Don't Remember Your Name」のパワーポップ#はまだこのアルバムを手にしていないときはこの曲をフルで聴きたくて仕方がありませんでした。少しマイナー調なところがある時のビートルズ風でもあり疾走感もあるしオススメ#。#5「The Same Mistakes」も80s的な軽さもありつつもメロディがグッドなので一気に持ってかれる。ライブではさらに良いでしょう。#6「Man With A Girlproof Heart」はこのアルバムで1番ガッツのあるロックポップ#で塊で前のめりで突っ込んできます◎。#7「Hearts Will Be Broken」はミドル・バラード。これも前述同様にボストンを感じさせる美しい#。これは売れてイイでしょ。大好きです。#8「Spent A Week With You Last Night」はビートルズ「Got To Get You Into My Life」にロック・テイストを加えたような曲。声が甘いので重くならないのが良いのか悪いのか(笑)いや良いんですね。#9「The Worriers」のパワポ#もリズムだけ聞いたらもっとストーンズぽくなってもおかしくないのに声の甘さがそれを防いでますね。イイ曲ですね。本編最後の曲はロックポップ#10「Guitars In The Sky」。この曲の声は個人的に好き。「Starry Eyes」のように若々しさが滲み出た歌い上げ♪。ココからのボートラはも佳曲揃い。#11「Injury Time」はポップでキャッチーなパワポ#で大好きです。コレも同じように声がイイ。#12「Vamp」は縦ノリのポップ#でコーラス/ハーモニーはレコーズお得意の展開。#13「So Sorry」もレコーズらしいパワーポップで良い良い。名パワポ#14「Faces At The Window」は彼等の代表曲になってもおかしくない程の出来。必聴ですね。#15,16は「The Same Mistakes」「Man With A Girlproof Heart」の別バージョン。個人的には荒々しさの残るこちらの方がよりカッコよくてイイです!ニューウェーヴさがレコーズの特徴でもあってプロデュースの仕方に賛否が分かれそうですが曲そのもののクウォリティが高いのでやっぱりパワーポップ好きには外せない1枚です。 USパワーポップバンド、ロマンティックス1st(1979年)。熱心なパワーポップ・ファンには馴染みのバンドですが、一般的なロックリスナーにも是非聴いてほしい名盤です。赤いスーツがまぶしいぃぃぃ!。#1「when i look in your eyes」からメロディとリズム隊のノリがマッチした好ナンバー。トムズを少し甘くした感じです。#2「tell it to carrie」はビートルズを初めとするUKの香り漂う佳曲。最初にハマッタ曲です。スピードを上げて#3「first in line」のロックンロール#。1:10過ぎからの展開がカッコイイ。パブロック好きにもイケそうですよ。#4「keep in touch」もリフが効いたロックポップ#。サビでの軽めのフックが◎お気に入りの曲。#5「girl next foor」も大好きなパワポ#。ここでも初期ビートルズを取り入れてますが、そこまでビートルズ・ビートルズしてない。#6「what i like about you」は彼等の代表曲の1つ。最初のハンドクラップからシングル・ヒットを感じさせる。追っかけコーラスに基本的には古典的なロックンロールなんでノリノリで最高です。#7「she's got everything」が嬉しいキンクスのカヴァー♪コレだけでこのバンド好きになってしまいます(笑)。しかもB面曲を選ぶセンス恐れ入りましたー(ただしオリジナルには敵いません・・)。#8「till i see you again」の素敵なメロディも特筆モノでこの曲でシングル・ヒット考えなかったのかな?#9「hung on you」も相変わらずのロック#。曲の雰囲気(構成)が初期キンクスぽいのはキンクスのカヴァーがあったからかもしれないけど。。#10「little white lies」は大好きな曲で何度聴いても飽きが来ないな。土台がしっかりしたロックンロールだからね。1番好きな曲かもしれない。最高です。ラスト#11「gimme one more chance」も裏切ることなくノリの良いミドル・チューン。捨て曲なく全11曲。本当にブレることなく一貫した色があります。バンド名からするとイロモノ的な印象を持ちますがかなりストレート。なので、改めて「一般的なロックリスナーにも是非聴いてほしい名盤」ってことで。よろしく!ちなみに2ndはちょっとパンクロック気味になりつつ基本一緒なのでオススメ。そして4thで「taking in your sleep」が大ヒットします。 メンフィスのロックンローラー、ロバート・ジョンソン1st(1978年)。ジャケのチャック・ベリーを真似たメガネロッカーは彼自身。#1「i'll be waiting」から抜群のパワーポップ/パブロックぶり。ビーチボーイズのメロディを思いっきりギターロックさせた感じでノレます。ていうかノレない人手を挙げて!#2「wish upon a star」は大好きなパワーポップ#。1曲目もそうですが5分もあってパワポって言うのは僕の定義に反するんですがこの曲とナックの「my sharona」は良しとしよう(笑)。長いわけは同じ理由でギターソロが入るのだ。#3「guide my energy」はストレートなアメリカン・ロックスタイルで清涼感のあるメロディが気持ちよい。ギターはいつも通り延々とバックで鳴り捲る◎◎。#4「say girl」も個人的お気に入りの曲でオリテンタルなメロディがクセになっていきます。#5「responsibility」は少しニューウェーヴぽさも感じる曲構成ですが基本はロックンロール。それにしても職人的ギターはホントにカッコイイ。#6「kerri」は疾走感のあるギターロックでオススメ#。小刻みなギターカッティングも間奏での早弾きギターソロもスピード感に一役。#7「leslie」は初期コステロ好きにはイイ感じの曲。声もなんだかコステロに聴こえてくるな。当然大好きです。#8「wreck my mind」。これも引き合いを出すとしたらやっぱコステロやジョン・ハイアット。でももっとテンポアップなので今でも違和感なくウケそう。#9「debbie's theme」もギターはギャンギャン鳴ったミドル・テンポのロックンロール。ジョー・ウォルシュに近いノリなので後期イーグルスって言えなくもない。本編ラストはパンキッシュなロック#10「tell me about it slim」。かなりカッコイイ。ライブでも最後を飾っていたのか気になる。ボートラはデモ音源集『Memphis Demos』(1980年)8曲が追加。#11,#14は本編「i'll be waiting」「wish upon a star」のデモ。これらも聴きどころですが個人的には大好きなロイ・オービソン「claudette」(#12)とプレスリー「burning love」(#13)のカヴァーが嬉しい。オリジナルの時点で色褪せないロックロール#なのですがさらにギターロックのカッコ良さが倍盛りされて最高です。他メンフィスが色濃いブルース・ロック#15「jimmy dean's bac」や初期ドゥービー・ブラザーズぽい#17「better love」など聴きどころ満載。#18「deep love」はデモのままにするには勿体ない出来だ◎。このアルバム、最初は良いのだけど一本調子だなと感じた部分も多かったのだけど、今ではそれがロバジョン節として深く焼き付けられてしまってタマラないのです。 クライヴ・カルバートソン率いるスウェットの1st(1980年)。最初に試聴した時は興奮しました「めちゃくちゃ良いじゃん!」。#1「isn't anything sacred anymore」の跳ねるビートに90sインディーロックにも通じるギター。間奏ではブライアン・メイなギターが聴けます。グッジョブ!。#2「here comes another lonely night」の一癖ある哀愁ミドル#を聴けば彼等は単なるパンクバンドでないです。タイトル#3「no more running」も親しみやすいギターフレーズに乗って優しいメロディ。最初はまあまあな曲と思っていたのだけど今は大好きな曲。特にサビの展開(特に後半)は◎。#4「you gotta lotta nerve」は最高なパワーポップ#。キレが最高で一緒に歌いたくなります♪。#5「i can hardly wait」も大好き。これはイナフ・ズナフ好きに是非聞かせたい。グラマラスで良い(ギターの音色は#1同様ブライアン・メイ風)。#6「can't help myself」。ココまで来るとパイロットとか70sモダンポップを引き合いに出した方が良いのでは?と思ってしまう。サビで思い出したかのようにパワポ色に染まる。#7「i must be crazy」はガレージ・ポップと言うべき#。ザクザクしたギターと大陸的メロディが上手く混ざり合って気持ちが良い。音が割れる感じがちょっと気になるけど。#8「please don't say you love me」はこのアルバムのハイライト#。名パワーポップです!。ハノイロックスを思い出してしまうギターリフに乗って繰り出されるポップでロックなメロディ。サビも最高だし。何度聴いても飽きが来ないですね。次の#9「we all make mistakes」も佳曲。疾走感はありませんがシンセもからませたポップ感が本当に素晴らしい。今でも十分シングルヒット狙えます。#10「why'd ya have to lie」も引き続き佳曲。哀愁漂わせるメロディは本当に引き出しの多いバンドだったと思わせるに十分。#11「do you wanna break my heart」も#9同様にヤバイくらいカッコイイ。これもライブではコブシを突き上げってサビを連呼しそうだ。本編ラストの#12「how much longer」も大好き。クライヴ・カルバートソンのメロディ・メイカーぶりが感じられる#です。ここからの最初のボートラ3曲は前身バンド、ノー・スウェットのシングル曲。#13「start all over again」はシューズっぽい素晴らしいパワポ#。#14「you should be so lucky」は若々しいパンキッシュ#。#15「let your love shine on」もすごく良い。ずっとバックで鳴っているギターがホント心地よい。#16からは未発表曲。シングルB面の#16「ginny don't cry」はA面を食いそうなほどポップだけどレゲエ調ポップ#17「hey little girl」はある意味B面のお手本のような曲。#18「nobody told me」はサビのフックが完璧で最高な#どこまで良い曲続くのか・・。#19「don't say a word」の美しいスロー#で締めです。ありがとうございましたー。 ジョージ・ハリスン6th(1979年)。ダークホース時代の中では間違いなく1番好きな1枚。『All Things Must Pass』と肩を並べるほど大好き。究極の選択であれば今はこっちかなあ。#1「love comes to everyone」の柔らかで優しいミドル・バラードでスタート。ムーグの演出やギター(イントロだけはクラプトンらしい)も良いですが何といってもこのメロディ・ワークの素晴らしさですね。#2「not guilty」は曲構成(スライドギターも)にジョージらしさが出た#。何度も聞く度、自分が歳を重ねるごとに味わいが出てくる曲ですね。ちなみにアンソロジーで聞けるホワイトアルバム時期の荒削りなデモも良い。#3「here comes the moon」はタイトル通り「here comes the sun」へのアンサーソング。ギターフレーズはほぼ同じですが「〜sun」に比べマイナー調なので本当にメロディから月を感じる事ができます。美しさは逸品。#4「soft-hearted hana」はポールが作りそうな軽くブルースの小品ポップ。後の『Gone Troppo』に続くようなポップさ◎◎。#5「blow away」は全ての人に聞かせたい名曲。僕は最初この曲をダークホース期のベスト盤で聞いたのですが美しいメロディに一発で虜になりました。特にビートルズ期のジョージの曲が好きな人は間違いないでしょ。このアルバムは後半もっと加速します。#6「faster」。ジョージの#は哀愁を抜きに語れないのですがこの曲は陽性の明るさを醸し出ていて大好きな曲。きっと「my sweet lord」が大好きな人はこの曲もツボだろう。#7「dark sweet lady」も引き続き佳曲。ジョージの声が最高に映える#。メロディを構成する全ての楽器の美しい調べにグッと来ない訳がないです。#8「your love is forever」はギターの音色が堪能できる。メロディが欧米ってより南太平洋あたりを感じさせるところで「something」系です。#8をちょっとテンポアップさせたかのような#9「soft touch」。続けて聞くとマンネリ気味にもなりがちですが単独で聞けばそれはそれはイイ曲♪。ラスト#10「if you believe」は『All Things Must Pass』にでも入ってそうなギターポップ#で個人的にベストな1曲。張り上げたジョージの声はホント好みです。ボートラ#11は「here comes the moon」のデモ◎。とにかくジョージの愛に溢れた曲がたくさん詰まった名盤ですので是非とも聴いてみて下さい。